日本史

言葉

漢字にも方言がある ——地域が生んだ文字、その来歴と現在

漢字は全国共通、という前提は正確ではない。特定の地域でしか使われない「方言漢字」は日本全国に存在し、中国の広東語・閩南語にも固有の方言字が発達してきた。埼玉県八潮市にただ一か所だけ存在する「垳」という文字を軸に、地域と文字の関係を読み解く。
歴史

各地の山はなぜ「富士」と呼ばれるのか——郷土富士という文化現象

「〇〇富士」と呼ばれる山は全国に400以上存在する。縄文期に遡る富士山信仰の広がりと、江戸時代の富士講による代替文化——郷土富士が各地に生まれた背景と、その多様な実態をたどる。
歴史

本住吉神社はなぜ『本』を名乗るのか——住吉信仰1800年の未解決の問い

神戸市東灘区の本住吉神社は、大阪の住吉大社よりも「うちが本家」と主張する神社だ。その根拠は日本書紀の「大津渟中倉之長峡」という地名の解釈にあり、本居宣長も当地説を支持した。1800年以上決着のついていない問いと、延喜式に載っていないという不利な事実を整理する。