世界史

技術

トンネルはどうやって掘るのか——山岳・都市・海底、三つの掘り方

山を貫く新幹線も、都市の地下鉄も、海底をくぐる青函トンネルも、掘り方はまるで違う。爆破した岩盤そのものに支えさせるNATM、フナクイムシをまねて壁を組み立てながら進むシールド、そして陸上で作って海に沈める沈埋工法。三つの発想の違いと、青函トンネルが海底なのに「山岳工法」で掘られた理由をたどる。
歴史

活版印刷はなぜ世界を変えたのか——グーテンベルクと情報革命の構造

活版印刷を発明したのはグーテンベルク、と習う。だが活字を組んで刷る発想は東アジアが数百年早く、金属活字の現存最古は1377年の朝鮮『直指』だった。ではなぜ「世界を変えた」物語の主役はマインツの金細工師なのか。刷る言語の構造、普及の速度、宗教改革という最初のメディア・イベント、そして都市の成長まで、技術が社会を動かした仕組みをたどる。
歴史

ペストはなぜヨーロッパを変えたのか——黒死病後に動いた賃金と信仰

黒死病は人口の激減を通じて中世ヨーロッパに何をもたらしたのか。労働力不足が農民の賃金を押し上げ、1351年の労働者規制令も止められなかった。一方で教会は無力をさらし、鞭打ち苦行やユダヤ人迫害も広がる。ペストが「変えた」ものと、すでに始まっていた変化とを、史料の論争もふくめてたどる。