神話・伝説

歴史

菟原処女伝説はどう変容したのか——万葉集から近代文学まで、1200年の継承

神戸・処女塚古墳をめぐる「菟原処女」の悲恋伝説が、万葉集から『大和物語』、謡曲『求塚』、森鷗外の戯曲『生田川』へと1200年以上にわたって書き直されてきた経緯をたどる。死の意味づけが時代ごとに変容する構造を整理する。
歴史

湊川神社——「楠公さん」と呼ばれた男の、500年をかけた神社

神戸・湊川に鎮座する湊川神社は、南北朝時代の武将・楠木正成が自刃した地に建てられた。殉節から500年以上を経て明治5年に創建されるまで、正成はなぜこれほどまでに人々に崇敬され続けたのか。その生涯と評価の変遷、「楠公さん」が体現した精神の複雑な軌跡をたどる。
歴史

処女塚古墳——悲恋の伝説を纏った、3世紀の石屋川べりの塚

神戸市東灘区の住宅街の一角に、ひとつの小高い丘がある。周囲をビルや民家に囲まれながら、墳丘の上だけは松の緑に覆われ、静かに時を重ねている。「処女塚古墳」、読んで「おとめづかこふん」。その名から、この場所が単なる古代の墓ではなく、長く語り継が...